ゴミを漁るカラスがいた

ここは人間が来るから
違う所に行った方がいいよ と 教えてあげた

そうしたら カラスは言った

我々には此処しか無いから


コレはゴミじゃなくて
我々の大切なご飯


カラスは続ける



昔は此処にはたくさんの木があって
たくさん自然からご飯がもらえた

でもある日
人間がやって来て
木を切り始めて
変わりに鉄で出来た木を建て始めた


そしたら我々のご飯が無くなった

仕方が無いから
我々は人間が捨てたものを漁る



人間は言う
「カラスは不気味だ。何でもかんでも漁り散らす」

我々は言う
「何と人間は自分勝手なのだろうか」




全ての人間が悪いわけではないのは知っている
けれど人間がそう言うなら
我々もそう言わせてもらう




覚えておいて欲しい
我々はその気になったら人間でさえご飯にする

食べるために殺める事は人間もやっている事



だから

悪いとは言わせない






少し怒ったような口調で
カラスは飛び去って行った







うまく共存できる日々が来ますように